歯やお口のクレンジング

pixta_7021250_S

 

歯を磨くことやお口の中の粘膜などを綺麗にすることをブラッシング brushingやポリッシング polishing、あるいはウォシング washingといいますね。

本日は歯の表面を磨いたり歯ブラシ掛けたり、うがい薬で洗浄したりするだけに留まらない、歯の深層までを綺麗にするトゥースクレンジング teeth cleansingについてご紹介いたします。

 

pixta_7056250_M (1)

歯は身体から外界に突き出した身体の中の唯一の硬組織です。どういうことかというと、骨は皮膚に必ず覆われており直接触れることはできませんね。それに対して同じ身体由来の硬組織である歯は生後6か月頃より歯茎を突き破り口腔内に萌出してきます。

世の中には象の牙やサイの角を珍重し、磨き上げる趣味もあるようですが、ご自身の歯をいかがなさっていらっしゃいますか?

昨今は口腔衛生習慣の向上に伴い歯ブラシやマウスウォッシュを常に心掛けていらっしゃる方も多く見受けられます。大変すばらしいことですね。

でもいかがですか、やはり象牙の渋みと同じようにあなたの歯も年月とともに白さが少しずつくすんできてはいませんか?

歯や象牙などは無機質の結晶体です。エナメル質の組成の重量比では96%が無機質で残りが水分と有機質です。無機質の大部分はリンとカルシウムの結晶体のリン酸カルシウムです。結晶体には隙間があります、マトリクスといわれている結晶間のわずかな隙間には様々な物質が侵入可能です。もちろん色の付いた物質が侵入すれば着色します。その隙間は深部まで存在するわけで、表面を磨くだけではなかなか取れないくすみとなってしまうわけです。

Image1

そこで歯のエナメル質の結晶間にも染み入れる薬剤を用いて、歯の中のくすみまで綺麗にする手段が必要になります。これが当院で行う歯のクレンジングです。簡単に種明かしをさせていただくと過酸化水素を使用いたします。ただし、ただ過酸化水素の液体をお口の中に塗布するだけではクレンジングは不充分です。少しの時間歯の表面から深部に浸透させるテクニックが必要です。もちろん歯茎などの軟組織を保護しなければいけません。是非これらの可能な専門医院での施術を心掛けてくださいね。

この歯のクレンジングを行うと、歯の表面がツルツルすることはもちろん、歯のくすみが消えて、白く輝きのある歯に復元できます。歯の内部の臭素も取れるとして考えています。当院では半年に1度くらいの頻度でメンテナンスを兼ねて行わせていただいております。費用はおよそ1時間の施術時間で¥15,000-(税別)です。

主にクレンジングの必要な前歯中心の施術になります。簡単なステイン落とし(ポリッシング)を行ってから薬剤の貼付を行います。施術中は転寝いただいてもかまいません。むしろ転寝(うたたね)していただけるほど心地よいんです。

現在の国民皆健康保険では歯の予防はできません。疾病保険ですので「歯周病」という病名をレセプトに付けられて歯石をガリガと歯の表面と一緒に削り取られているわけです。それに対して本来の歯のクレンジングはとても優しいのです。まだ新しい概念ですが、口腔の疾病を患う前に予防を気持ちよく受ける習慣をつけていただきたいです、是非お試しくださいませ。

白い歯と口臭のないお口元はきっとあなたの笑顔の役立ちます。屈託のないあなたの笑顔はきっと素敵なあなたの生き方にリンクしていきますね。今日は歯のクレンジングの説明でした。ちょっと商売人風の宣伝になりましたが、是非お試しいただきたくて今日はこのことをしたためました。また懲りずにお付き合いくださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。 ブランパ歯科医師 山内浩司

D4S_3681

 

  カテゴリ:予防, 口臭, 審美歯科